鍼灸の西洋医学的、科学的根拠にもとずいた効果について

2018/03/29

 鍼灸治療というと、はりを身体のツボに打ち、
お灸をして、身体の自然治癒力を高め、病気を治す
東洋医学の代表的な方法の一つとして、最近では、
病院やクリニックの中で鍼灸をやるところも増えてきました。
 
 そんな東洋医学、また、代替医療の一つと言われている
鍼灸は、西洋医学的、科学的な面からみると、どういった効果が
あるのか、今日は具体的に載せてみたいと思います。


 まず、針治療は科学的にみてどの様な効果があるのでしょうか。

①痛みを和らげる効果

 鍼をすることで、刺激が脊髄から脳に伝わり、
 下行性疼痛調節系といういたみを抑える働きに関与します。
 また、その際にβエンドルフィンという、快適性を高めるホルモンが
 分泌されることがわかっています。

②筋肉の緊張を和らげコリを改善する効果
 はりをすることで、血行が良くなり、筋肉のこりや
 緊張が改善します。

③内臓機能を調整する効果
 鍼を特定の経穴(つぼ)に打つことで、そこに関係する
 内臓の自律神経に働きかけて、不調を調整することができます。

④免疫機能を高め病気を予防する効果
 鍼治療をすることで、NK細胞やサイトカインなどの
 免疫力に関係する物質を増やして、免疫機能を
 高めます。

⑤自然治癒力の向上の効果
 鍼治療で滞った血液やリンパの流れを良くしたり、
 ホルモンバランスを整えたり、自律神経の調整をしたり
 することで、身体の自然治癒力の向上の効果があります。

⑥心身の健康の効果
 鍼治療では、幸福感と関係あるといわれるセロトニンや、
 ドーパミンなどの脳内物質の分泌にも関係するといわれます。
 身体のみでなく、心の健康にも効果があることがわかっています。

 以上が鍼の科学的にみた効果です。
次に、お灸の科学的にみた効果についてです。

①心地よい温熱刺激で、鎮痛と、筋緊張の緩和の効果
 これらは、血流改善の効果の結果です。

②免疫機能の活性化の効果
 お灸をすることで、白血球数が増加したり、
 また、アレルギー体質を改善したりする効果があります。

③灸の香りにより、心身をリラックスさせる効果
 お灸の材料のヨモギには、シネオールという、リラックス効果
 のある、香りの物質が含まれていることがわかっています。

④動物実験では、お灸により免疫に関係する細胞(NK細胞、サイトカイン)
 が活性化し、生存率を高めることが報告されています。


 以上がはりとお灸の西洋医学的、科学的にみた効果です。
 これをみるだけでも鍼灸は優れた医療であるとおもわれます。

さいたまの市鍼灸院はり・灸のじま治療院

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